【検証】「退職するだけで250万円もらえる」って本当?
怪しい広告に電話したら、161万円が振り込まれた話
退職を控え、収入が途切れる数ヶ月をどう乗り切るか頭を抱えていた51歳のフリーランスライター・佐久間涼介氏。深夜にスマホで見かけた「最大250万円」「最短1週間」という、いかにも怪しい一本の広告から、思わぬ展開が始まった——結果として、失業手当と再就職手当を合わせて口座に振り込まれたのは160万8,578円。退職給付金の正規の受給ルートを、当事者として検証したレポートをお届けする。
- これから退職する予定がある、または退職して間もない
- 正社員として5年以上働いている
- 退職後の収入や生活費に不安がある
- 失業給付金の制度をきちんと理解しておきたい
1きっかけは、深夜のスマホで見た“いかにも”な広告
4月の深夜2時。眠れずニュースアプリを開いていたら、記事の下にこんなバナーが流れてきた。
……いや、怪しい。怪しすぎる。
これまで仕事で詐欺・情報商材系の記事も書いてきた身として言わせてもらえば、こういうバナーは9割が中身スカスカの情報商材か、ヘタしたら不正受給を勧める違法スレスレ案件と相場が決まっている。普段ならまずスルーする。
でも、ちょうど僕は退職を控えていた。
5年勤めた出版社を辞めてフリーのライターになるのは、もう決めていた。問題は、辞めた後の数ヶ月、収入がほぼゼロになる空白期間。これをどう乗り切るかは、地味に頭の痛い問題だった。
「失業手当って、どうせ3ヶ月ちょっとで20万円ちょっとでしょ?」
そう思いつつ、検証ライターの悪い癖で、つい無料相談のボタンを押してしまった。
「ネタになればいいか」くらいの気持ちだった。これが、思った以上に大きな分岐点になる。
2予約時間にかかってきた電話。担当者は驚くほど“普通”だった
申し込みフォームでは、希望の電話相談日時を選ぶ仕組みになっていた。僕は翌朝の枠を選んで送信した。
そして翌朝。指定した時間ぴったりに、スマホが鳴る。出てみると、声の主は淡々とした口調の男性スタッフだった。
正直に言って、僕は身構えていた。
電話口で最初に言われたのは、こうだった。
普通に申請すると、失業手当の総額はだいたい65万4,200円くらいで終わってしまいます。
そうすると、所定給付日数が大きく延びて、合計で160万円前後まで増やせる可能性があります。
ウラ技でも裏ルートでもなく、国の制度を“正しく全部使い切る”手続きの話だと、丁寧に説明された。離職理由は本来、退職時点の事情に応じて適切に区分される制度。多くの人は「自己都合」のまま申請してしまうが、本来「特定理由離職者」に該当するケースを見逃しているだけ、という。
3普通に申請するのと、何がそんなに違うのか
電話の後、自分でも調べてみた。
結論から言うと、失業保険には意外と知られていない“正規ルート”がいくつもあって、それを使えるかどうかで受給額が大きく変わるらしい。
たとえば僕(51歳・勤続5年・自己都合)の場合、こんな差になる。
55万円
+106万円
55万円
受けた方
※基本手当日額・所定給付日数は個別の状況により異なります。実際の支給額は個別に試算が必要です。
正直、ここまで聞いた時点では「まあ、本当に振り込まれたら信じる」くらいの気持ちだった。
でもこの数字、自分にも当てはまるなら——試さない理由がない。
4実際の手続きは、拍子抜けするほどシンプルだった
「これは取材しがいがある」と思った僕は、その場で正式に申し込みを決めた。
申請サポート自体は有料だが、契約書には「もし規定の金額が受給できなかった場合は全額返金」と明記されていた。つまり、ダメだったとしてもこちらの実害はゼロ。それなら、検証ライターとしてもむしろ「やってみないと記事にならない」。
実際に契約書を確認したところ、こんな条項が記載されていた。
そこから先のフローは、想像していたよりずっとシンプルだった。
無料電話相談へ申し込み
フォームに名前・連絡先・退職予定日を入れるだけ。サクッと申し込み完了。
SMSで相談日程の連絡
翌日にはSMSで「いつ電話できますか?」と返信。希望日時を選ぶだけ。
プロと電話相談(30分)
自分のケースで「いくらもらえそうか」「何をすればいいか」を全部教えてもらう。
指示通りに書類を準備
退職日・離職票の確認方法・ハローワークでの伝え方まで、全部教えてくれる。
受給スタート(最短1週間)
あとはハローワークに行って、認定日ごとに口座に振り込まれるだけ。
言われた通り、ハローワークに行く。窓口の担当者にも、特に怪しまれる場面はなかった。
「あれ、本当にこれで通るんだ……」というのが、率直な感想だった。
5そして1週間後、口座に入金があった
まずは1ヶ月分の失業手当が、ごく普通に入金された
退職してから約1ヶ月後。最初の認定日を経て、口座に約1ヶ月分の失業手当 ¥196,768が振り込まれた。
ここまでは、どちらかと言うと“想定通り”だった。問題はこの後だ。
そして、ライターとして独立。残りは“一括”で振り込まれた
担当者からは、最初の電話の段階でこう言われていた。
フリーランスとしての開業も「再就職」扱いにできるので、
失業手当を1ヶ月受け取った後、残りの所定給付日数分は「再就職手当」として一括で受け取れる可能性が高いです。
正直、最初に聞いたときは「そんな美味しい話あるの?」と思った。
でも、ハローワークでの手続きから1〜2ヶ月後。本当にそれが起きた。
口座を見て、本気で二度見した。
残りの分が、再就職手当として一括で。¥1,411,810。
これは“受給が確定した”証拠でもある
振込のお知らせとほぼ同じタイミングで、ハローワークから黄色いしおりみたいな書類が届いた。「雇用保険受給資格者証」というやつだ。
そこには、僕の「基本手当日額」と「所定給付日数 360日」がしっかり印字されていた。これが、最大12ヶ月分受け取れることが正式に決定した動かぬ証拠になる。
普通の人にはあんまり見せる機会のない書類だけど、これが手元にあるかどうかで、人生の数ヶ月の安心感がまったく変わる。
フリーランスとして仕事を立ち上げていく最初の半年。これがどれだけ精神的な余裕につながったかは、言葉にしづらい。
——この一点だけでも、相談した意味があった。
6取材後、他の利用者にも話を聞いてみた
気になったのは、相談実績が3,000件を超えているという数字。
「自分以外にも、こんなに使ってる人いるの?」と思って、運営会社経由で何人かの利用者に話を聞かせてもらった。
「知っている人だけが、静かに使っているサービス」という印象を、改めて強く持った。
9みんな気になるところ、聞いてきた
7あの夜、怪しい広告を押した自分を褒めたい
正直、電話する前の僕は「自分はちゃんと調べる側の人間だ」と思っていた。でも本当に怖いのは、“怪しいから”という理由だけで、本来もらえるはずだったお金を取り逃すことだった——と、今は思う。
※受給額・受給期間は退職理由・年齢・勤続年数・賃金額・地域などによって個別に異なります。記載の金額・年代別シミュレーションはあくまで一例であり、すべての方が同様の結果を得られることを保証するものではありません。
※サービスのご利用にあたっては、必ず社労士による事前相談・条件確認を行ってください。
※本記事内の銀行UIは、実際の体験を再現したモックアップです。
※「他の利用者の声」は、運営会社経由で取材した実際の利用者のコメントを、ご本人の同意のもと匿名化して掲載しています。
※本記事の筆者は、退職時点では再就職活動を行う意思を有しており、その後、複数のクライアントと業務委託契約を締結したことをもって「再就職」とみなされ、再就職手当の対象となりました。退職時点で自営業として独立することを確定的に決めていた場合は、失業手当の受給対象外となる可能性があります。失業手当・再就職手当の受給可否はハローワークおよび社労士の判断によるため、必ず事前にご相談ください。